モントリオールから日帰り紅葉:ローレンシャン高原ヴァル・モランの湖畔で、ひと足早い秋に出会った

座るものと、少しの日陰

この日はピクニックシートを持って行かず、あとで後悔しました。砂浜には日陰がほとんどありません。以下はAmazon.co.jpの検索結果へのリンクで、実際に使った商品ではありません。

長めの秋の旅でケベック・シティやシャルルボワまで足を延ばすなら、カナダ東部をカバーした地球の歩き方などのガイドブックがあると、残りの旅程の計画にも役立ちます。

レイモンド湖のビーチ。1月はクロスカントリースキー、9月は紅葉

elsewheremostly · ケベック州ローレンシャン高原 · 日帰り旅行、2026年9月26日(土)

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ひとことで言うと 9月末、モントリオールの紅葉のいちばんの見どころは、モントリオールの街の中ではありませんでした。街の木々はまだ色づき始めたばかり。車で1時間半北のヴァル・モラン(Val-Morin)は、もう赤、オレンジ、黄色に染まっていました。

  • 当日の流れ14:00車でモントリオールを出発15:30レイモンド湖のビーチに到着16:50ビーチを出発(滞在1時間20分)17:20サント・アガット・デ・モン:町をひと回りして夕食19:30帰宅
  • 駐車場10カナダドル(23:59まで有効)。1月にスキーで来たときも同じ料金でした。
  • ビーチこの日は無料。シーズンが終わり、料金所は閉まっていました。
  • 場所ヴァル・モランにあるレイモンド湖(Lac Raymond)の公共ビーチ(地図)
  • 見頃ローレンシャン高原は10月第1週、モントリオールは10月第3〜4週(ボンジュール・ケベックの予想)。地域別の予想
  • 日本から成田からエア・カナダの直行便で約12時間、空港から車で約1時間半。飛行機・eTA・運転 · トランブランのホテル
  • メンバー妻、小学生の息子、わたしの3人
ケベック州ヴァル・モラン、9月末のレイモンド湖のビーチ。針葉樹の間で真っ赤に色づいたカエデ
ビーチの端、針葉樹の間で真っ赤に染まったカエデ

ケベックの秋は、アメリカに住んでいたころから見たいと思っていました。いつか行こうと先延ばしにして、結局行けずじまい。去年モントリオールに引っ越してきたときには、もう葉が落ちていました。今年こそは見逃したくありませんでした。

最初はモン・トランブランに行くつもりでした。地元の人に紅葉の名所を聞くと、いちばんよく出てくる名前です。でも息子に午前中の予定があって出発が遅くなり、途中でヴァル・モランに行き先を変えました。トランブランへ向かう途中にある、30分ほど手前の小さな村です。(トランブランには今年の夏に行ったので、その旅は別の記事で書きます。)

短い午後にはちょうどいい選択でした。静かな湖と、ほとんど貸し切りのビーチ、そして街よりずっと色づきの進んだ山。

紅葉は全部が真っ赤なときがいちばんきれいだと、ずっと思っていました。ところが高速15号線を走っていると、妻が山を見ながら違うことを言いました。赤と緑と黄色が混ざっているほうがきれい、と。

モントリオールの紅葉:ヴァル・モランのレイモンド湖の対岸の山。針葉樹の間に赤、オレンジ、黄色が混ざる
レイモンド湖の向かいの丸い山。針葉樹の間に赤、オレンジ、黄色が点々と。妻の言うとおりでした

数分後、妻はもっといいたとえを見つけました。水彩絵の具をスポンジでぽんぽんとのせたみたい、と。ヴァル・モランの手前では、道ばたの1本の木に3色がそろっているのを教えてくれました。

ヴァル・モラン近くの道ばたのカエデ。1本の木に黄色、オレンジ、赤の葉
ヴァル・モランの出口で見た木。ひとつの樹冠に黄色からオレンジ、赤まで

その夜、息子は日記にこの道のりを書いていました。上に行けば行くほど、山に赤や黄色や緑の点が増えて、まるで誰かが「木にラメをふりかけた」みたいだった、と。

ビーチで近くから撮ってみると、1枚の写真に初秋の色がそろっていました。赤く色づいた葉、黄色く透ける葉、その奥にはまだ緑の葉。

ヴァル・モランのレイモンド湖で近くから撮ったカエデの枝。赤く色づいた葉と黄色く透ける葉の奥に緑の葉
赤・黄・緑。1枚に収まった初秋の色

ローレンシャン高原がモントリオールより先に色づく理由

9月末のモントリオールは、まだほとんどの木が緑で、早い木が少し色づき始める程度です。出発前に、ケベック州の公式観光サイト「ボンジュール・ケベック」の紅葉マップ(英語・フランス語)を確認しました。9月中旬から10月末まで、地域ごとの公園の色づき具合を、色づき始めから見頃、終わりまで表示してくれます。北のほうが明らかに進んでいたので、北へ向かいました。

ローレンシャン高原(Laurentides)は、モントリオールの北、車で1時間もかからないところから広がる、なだらかな古い山並みと湖と森の地域です。モン・トランブランもここにあり、ヴァル・モランはそのずっと小さな村です。

日本では、ナイアガラからケベック・シティまで約800kmの紅葉ルートが「メープル街道」と呼ばれていて、ローレンシャン高原もその一部です(この呼び名は1983年に日本の旅行業界が生み出したもので、現地ではあまり使われていませんが、それだけ早くから日本でその美しさが知られていた証でもあります)。

「インディアンサマー」と「小春日和」

日本ではカナダの紅葉を「インディアンサマー」と呼ぶことがあります。でもケベックで「été indien(エテ・アンディアン)」と言うと、意味が少し違います。秋の初霜のあとに戻ってくる、暖かく晴れた数日のこと。日本でいう小春日和に近い言葉です(フランス語の解説)。紅葉そのものは、ここではシンプルに「les couleurs(色)」と呼ばれています。

道中は予想以上に色づいていました。高速15号線を北に進むにつれて山の色が目に見えて変わり、モン・ガブリエルの出口あたりでは、スキー場のゲレンデがまるごと色づいていました。

ローレンシャン高原の高速15号線から見た、紅葉したモン・ガブリエルのスキー場
モン・ガブリエル付近の高速15号線。スキー場の山が上から下まで色づいていました

車の中で、標高のせいか、北にあるせいか、と話していました。たぶん両方です。

  • 標高 標高が高く涼しい場所は、谷より先に色づきます(米国農務省森林局)。スマホのGPSでは、モン・ガブリエル付近で約200m、ヴァル・モランの手前で約400mでした。正確な数字ではありませんが、上っていたのは確かです。
  • 緯度 ヴァル・モランはモントリオールより約50km北にあります。葉が色づくタイミングは、主に夜が長くなり気温が下がることで決まり、北に行くほど夜の冷え込みが早く来ます。
  • 天気 晴れて暖かい日が続き、夜が冷える年ほど色が鮮やかになる、とオタワのナショナル・キャピタル・コミッションは説明しています。この日のヴァル・モランは22°Cの快晴でした。
ヴァル・モランのレイモンド湖沿い、プチ・トラン・デュ・ノールの自転車道にある黄色いカエデ
駐車場の向かい、自転車道沿いの黄色いカエデ。午後の日差しに輝いていました

モントリオールの紅葉はいつ?2026年の見頃予想

ケベックの紅葉は、北と標高の高いところから始まり、南へ、そして街へと下りてきます。ボンジュール・ケベックの地図ではリアルタイムの状況が見られます。前もって計画できるよう、過去3年のデータをもとにした地域別の見頃予想も公開されています。

どこから色づく?2026年の見頃予想

ボンジュール・ケベックの地域別予想(過去3年のデータより)

9月
末
10月
第1週

第2週

第3週

第4週
トランブラン*リゾート周辺ローレンシャン今回の訪問9/26ケベック市内シャルルボワイースタン・タウンシップス**モントリオール

色づき中(50–70%)見頃(70–100%)

* トランブランの紅葉ガイドより。見頃は9月末から10月初め。

** イースタン・タウンシップス(Cantons-de-l’Est)の予想はオーフォードとサットン。同じ地域でもメガンティック周辺は約2週間早くなります。

年によって天気で前後します。出発前にボンジュール・ケベックの予想とリアルタイムの地図を確認してください。

ローレンシャン高原は9月最終週が「色づき中」、10月第1週が見頃という予想で、26日に見た景色とぴったり合っていました。ボンジュール・ケベックは言語によってこの段階(見頃)の名前が違い、英語のマップでは「Near Peak」、フランス語のマップでは「Apogée」と表示されますが、同じ段階で、紅葉がいちばん美しい時期です。モントリオールが見頃になるのは10月第3〜4週。わが家ではもう一度、秋を楽しめそうです。

日本から来る方にとって、この時間差はうれしいポイントです。9月末から10月中旬にかけて旅をすれば、まずローレンシャン高原で見頃を、そのあとモントリオールやイースタン・タウンシップスで見頃を楽しめます。

子連れで過ごしたレイモンド湖の午後

湖が見えたとたん、息子は「ぜったい魚がいる」と言い出しました。車から最初に出てきたのは釣り竿でした。

ヴァル・モランのレイモンド湖のビーチに置いた子ども用の釣り竿と小さなタックルボックス
釣り竿とタックルボックス

前は大きな道具箱を持ち歩いていましたが、3段トレーの小さなボックスにルアーを少し入れる形に変えてからは、息子がひとりで全部持てるようになりました。道具は車に積みっぱなしなので、水辺で少し止まるだけでも、ちょっとした釣りの時間になります。竿は最近買い替えたもの。前の竿は糸がしょっちゅう絡まっていましたが、短い子ども用の竿にしてからは、息子がひとりで準備して投げられるようになりました。

水は澄んでいて浅く、岸から小さな魚が見えるほどでした。

ヴァル・モランのレイモンド湖のビーチ。日差しがきらめく澄んだ浅い水
浅瀬に揺れる日の光

その後の1時間、息子がしたことを順番に並べるとこうなります。

  1. チョウを捕まえて、逃がした。
  2. 岸辺で小さな魚とザリガニを捕まえて、どちらも逃がした。
  3. 岸に沿って水の中を歩いた。
  4. やっと釣り竿を投げた。
レイモンド湖で子どもの虫取り網に入ったチョウ
捕まえて
レイモンド湖で放されて青空へ飛んでいくチョウ
逃がしました

浅瀬には小さな魚とザリガニがたくさんいました。

ヴァル・モランのレイモンド湖で、子どもの手のひらにのった小さな魚
とても小さな魚。じっくり見てから水に戻しました
レイモンド湖の浅瀬、砂地の底にいるザリガニ
水底のザリガニ

途中、妻の手のひらにテントウムシがとまって、また飛んでいきました。

レイモンド湖のビーチで、開いた手のひらにとまったテントウムシ
飛び立つ直前のテントウムシ

息子は、この湖に本当は何が住んでいるのか知りたがりました。ケベックの釣り情報サイトによると、レイモンド湖にはイエローパーチ、ホワイトサッカー、ブラウンブルヘッド(小型のナマズの仲間)がいるそうです。

そのあと、家族写真を撮ろうと水に入ったとき、息子が水草の間にパーチを見つけました。どこにいるかわかりますか?水草とほとんど同じ色です。

レイモンド湖の浅瀬、水草の間に隠れたイエローパーチ
この中にパーチがいます。見つけられますか?
レイモンド湖の水草の間のイエローパーチを丸で囲んだ写真
答え:真ん中、頭を上にして水草に隠れています

湖を背景に3人で写真を撮ろうとしたら、釣りに夢中の息子がいいことを言いました。「ママとパパ、2人だけで撮りなよ。付き合ってたころみたいに」。みんなで笑いました。

念のため書いておくと、釣り竿には何もかかりませんでした。

水ぎわに、小さな子どもの足跡が残っていました。息子のではありません。それを見て、息子がちょうどあのくらいだったころのビーチの午後を思い出しました。あの時期は、砂の足跡が消えるのと同じくらいあっという間に過ぎていきます。だからこそ、また目にできてうれしかったのかもしれません。

レイモンド湖の岸辺の濡れた砂に残る子どもの小さな足跡とオレンジ色の葉
濡れた砂に残る小さな足跡と、オレンジ色の葉

1月にも歩いた同じ道

ヴァル・モランは今回が初めてではありません。今年1月17日(土)にも、クロスカントリースキーをしに来ていました。気温は約−5°C。ここの1月にしては暖かく、スキーにはちょうどいい日でした。このあたりの1月の平均最低気温は約−18°Cで、−40°Cまで下がったこともあります。摂氏と華氏がちょうど同じ数字になる温度です。

その日は別の場所で滑る予定でしたが、廃線跡を使った湖沿いの道の写真を見て、行き先を変えました。家族そろって本格的に整備されたクロスカントリーのコースを滑るのは、そのときが初めてでした。

雪が深いと、どの公園も似たような景色になります。色が消えて、すべてが白くなるからです。それでもヴァル・モランは記憶に残っていました。凍った湖と、岸に並ぶ黒っぽいトウヒの木。

この道の名前はプチ・トラン・デュ・ノール(P’tit Train du Nord)です。

プチ・トラン・デュ・ノール

どんな道?
鉄道の廃線跡を、散歩やサイクリング用の道にしたもの
冬は
クラシカル走法用に整備されたコース、スケーティング用のレーン、歩行者用の道に分かれます
料金
無料(公式スキー情報)

わたしたちはクラシカルのレールをゆっくり進み、隣のレーンではスケーティングの人たちがすいすい追い抜いていきました。同じ道でも、スピードはまったく違います。

1月、プチ・トラン・デュ・ノールの凍ったレイモンド湖沿いの整備されたクロスカントリーコース
1月17日:湖沿いのコースを息子が先頭で進みます
9月、紅葉に囲まれたヴァル・モランのプチ・トラン・デュ・ノールの舗装された自転車道
9月26日:同じ道の別の区間。雪がなければ舗装された自転車道です

クロスカントリースキーはダウンヒルよりずっとゆっくりです。でもそれこそが楽しさで、景色を眺めながらその時間をじっくり味わえます。1月には、岩壁から下がる大きなつららの前で何度も立ち止まり、息子は岸辺の雪に小さな動物の足跡を見つけては喜んでいました。

1月、ヴァル・モランのプチ・トラン・デュ・ノール沿いの岩壁に下がる大きなつらら
1月:岩壁から下がるつらら。まるでクラゲのよう

標識も季節で変わっていました。1月は交差点の標識が雪に半分埋もれていて、9月の同じ道には、冬はスキーヤーのためのスペースを守ってほしいという看板が立っていました。

1月、ヴァル・モランのプチ・トラン・デュ・ノールで雪に埋もれた交差点の標識
1月:半分雪に埋もれた交差点の標識
冬は歩行者とクロスカントリースキーヤーのレーンが分かれることを示すプチ・トラン・デュ・ノールの看板
9月:冬は歩行者とスキーヤーのレーンが分かれます

あの1月の日、わたしは日記の最後に、雪のない季節のここはどんな景色なんだろう、と書いていました。8か月後、駐車場から歩いてきて、同じ場所なのか自信がなくなりました。冬には冬の美しさがありましたが、あちこちに色があると、まるで別の場所のようでした。息子はもっとシンプルに言いました。「冬と全然違うね」。

1月、凍ったヴァル・モランのレイモンド湖。対岸の山に鉄塔
1月:凍ったレイモンド湖と、対岸の山の鉄塔
9月のレイモンド湖。紅葉した山とスタンドアップパドルボード
9月、同じ方向:鉄塔のある山が色づき、湖にはSUP

変わらなかったものもひとつ。駐車場です。同じ精算機で、1月も9月も同じ10カナダドル。どちらのレシートにも「23:59」と印字されていました。

1月、ヴァル・モランの駐車場のレシート。10カナダドル、23:59まで有効
1月17日
9月、ダッシュボードに置いたヴァル・モランの駐車場のレシート。10カナダドル、23:59まで有効
9月26日、ダッシュボードの上

冬はスキーでこの道を進みました。今回はビーチにとどまり、息子は水辺で遊び、わたしたち2人は静けさを楽しみました。

1月と9月

1月17日 · 冬9月26日 · 秋天気約−5°C
ここの1月にしては暖かい
22°C、晴れしたこと道に沿ってクロスカントリースキービーチと水遊び見たもの凍った湖、岩壁のつらら、雪の上の動物の足跡色づいた山、湖のSUP色雪の白、トウヒの緑赤、オレンジ、黄色、少しの緑駐車場10カナダドル、23:59まで有効 · 変わらず

鉄道と「ジャックラビット」ヨハンセン

1月にスキーをしていたとき、道ばたで歴史案内板の前を通りました。ここがかつて鉄道だったことを説明するものです。

プチ・トラン・デュ・ノール沿いにある、ヴァル・モラン駅とジャックラビット・ヨハンセンの歴史案内板
道ばたの歴史案内板。下半分がヴァル・モラン駅の歴史です

ヴァル・モラン駅は1892年、サン・ジェロームとサント・アガットを結ぶ鉄道の開通とともに開業しました。列車は観光客を運び、1905年からはスキーヤーも運ぶようになりました。

このあたりのスキーの歴史をたどると、必ずある人物に行き着きます。あだ名はジャックラビット。

ジャックラビット

本名
ハーマン・スミス=ヨハンセン
出身
ノルウェー
生涯
1875–1987
111歳まで生きました。

案内板には、彼についてこう書かれています。

  • 1932地域のホテルでつくるローレンシャン・リゾート協会とともに、クロスカントリーのルート「メープルリーフ・トレイル」づくりを始める。
  • 1933ヴァル・モランに移り住み、村を拠点にショーブリッジとラベルの間のルートに目印をつけ始める。
  • 1939案内板によると、彼が目印をつけたルートは合わせて1,600km以上になり、ローレンシャン高原の村々をスキーで結んだ。

鉄道会社は彼に無料パスを贈りました。案内板は彼の言葉(英語)を引用しています。

「鉄道のパスをくれたんだ。わたしがこの土地を開くために何をしているか、彼らはわかっていたからね」

列車はとうの昔になくなりました。わたしたちはその廃線跡を、冬はスキーで、秋は歩いてたどったことになります。

行く前に知っておきたいこと:レイモンド湖のビーチ

紅葉に囲まれたヴァル・モランのレイモンド湖の公共ビーチ
赤、オレンジ、緑に囲まれたレイモンド湖のビーチ

2026年9月26日(土)午後に訪れたときの情報です。料金やルールは年によって変わることがあります。

駐車場10カナダドル、23:59まで有効。1日停められるので手ごろです。精算機はタッチ決済、ICカード、硬貨に対応。レシートはダッシュボードに置きます。駐車場から湖沿いの木道を少し歩くとビーチです。
入場料この日は料金所が閉まっていて無料でした。掲示されていた料金は13歳以上12カナダドル、3〜12歳6カナダドル、2歳以下無料。ヴァル・モラン村によると、遊泳シーズンは6月中旬から8月中旬です。
遊泳ライフガードがいるときだけ(シーズン中の水〜日曜、9:00〜18:00)。この日はいなかったので遊泳禁止。わたしたちは岸辺を歩くだけにしました。
トイレ簡易トイレのみ。駐車場の近くに2つ、ビーチに1つ。
釣りケベック州では、18歳未満は釣り許可証を持つ大人と一緒なら許可証なしで釣りができます。大人は自分の許可証が必要です。詳しくはケベック州政府の釣り許可証のページ(フランス語)へ。
日陰砂浜にはほとんどありません。入口のピクニックテーブルのあたりに、木陰が少しあります。
混雑土曜の午後でも静かでした。年配の夫婦、母親と大人の娘さん、子ども連れの家族が数組、カヤックとSUPの人たち。
周辺ビーチの入口の看板に、旧駅舎にある「ビストロ・カフェ・ド・ラ・ガール・ド・ヴァル・モラン」の案内がありました。この道はケベック州の自転車道網「ルート・ヴェルト」のルート2の一部でもあります。カフェには今回は寄っていません。
服装晴れて22°C。息子とわたしはパーカーで少し暑いくらいでした。薄手の長袖に、脱ぎ着できる1枚があれば十分です。

入口からビーチまで、ざっと見てみましょう。

レイモンド湖のビーチ入口にある料金とルールの看板
入口の看板。料金とルールが書かれています
レイモンド湖のビーチの看板:ライフガード不在時は遊泳禁止
「ライフガード不在時は遊泳禁止」

水辺にはピクニックテーブルがあり、トイレは簡易トイレだけです。

ヴァル・モランのレイモンド湖のほとりのピクニックテーブル
入口近く、湖のそばのピクニックテーブル
レイモンド湖のビーチの駐車場近くにある簡易トイレ2つ
駐車場の横の簡易トイレ2つ

シーズンが終わり、料金所もライフガードの監視台も空っぽでした。

夏のシーズンが終わって閉まったレイモンド湖のビーチの料金所
誰もいない料金所
レイモンド湖のビーチで赤いカエデの横に立つ空の監視台
ライフガードの代わりに、赤いカエデが見張り番

入口の掲示板には、行方不明のフェレット「モーリス」を探す貼り紙がありました。息子は車を停める前から見つけていました。モーリスが無事に家に帰れていますように。

ヴァル・モランのレイモンド湖のビーチの掲示板に貼られた、迷子のフェレットの貼り紙
入口にあった迷子のフェレットの貼り紙

持っていくもの:ゆっくりするならピクニックシート、日陰がほとんどないのでパラソルか帽子。

ビーチのあと:サント・アガット、チートスのバーガー、そして満月

ケベック州ローレンシャン高原、ヴァル・モランを出るカーブの先に広がる紅葉の山
ヴァル・モランを出ると、カーブの向こうに山一面の紅葉

16:50ごろビーチを出て、北へ30分のサント・アガット・デ・モンまで走り、町をのんびりひと回りしてからPFKで夕食にしました。

PFKはケベックでのKFCの呼び名(Poulet Frit Kentucky)で、サイドメニューにはプーティンもあります。辛いチートスが大好きな息子が、こちらではEnflamméという名前で売られている、その「チートス・アンフラメ」のセットのポスターを見つけて、夕食が決まりました。

チートス・アンフラメのチキンを宣伝するPFK(ケベックのKFC)のメニュー
チートス・アンフラメの商品が並ぶPFKのメニュー。価格は税抜きです
  • チートス・アンフラメのボックスセット18.29カナダドル、ジンガーバーガー10.79カナダドル、チキンテンダー3本11.79カナダドル。小計40.87カナダドル。
  • 連邦税(5%)と州税(9.975%)を加えて、合計は46.99カナダドルになりました。日本から来る方は覚えておくと便利です。ケベックの表示価格はほとんどが税抜きで、レジでは約15%が上乗せされます。
  • 店内は清潔で、テーブルにはスマホのワイヤレス充電器がついていました(少なくともこの店舗には)。
サント・アガット・デ・モンのPFK、箱に入ったオレンジ色のソースのチートス・アンフラメ・バーガー
チートスのセット。バンズからあふれるオレンジ色のソースと、箱の底に赤いパウダー

息子の感想は「チキンはおいしいけど、パンにソースが多すぎる」。念のためにチキンテンダーも頼んでおいて正解でした。わたしのジンガーも、ソースがたっぷりでした。

モントリオールに近づくころ、日が沈み始めました。この時間は空と木が同じ色に見える、と妻が言いました。本当にそうでした。

やがて月がのぼりました。建物のすぐ上に、低く大きな満月。薄い雲のベールで輪郭がやわらかくにじんでいました。地平線近くの月が実際に大きいわけではありませんが、そう見えました。

妻は、焼き上がったばかりの韓国の白い丸い磁器「月壺(タルハンアリ)」みたいだと言いました。前日の9月25日は十五夜、中秋の名月でした。国立天文台によると、今年の満月は名月の2日後、日本時間9月27日1:49でした。モントリオールでは26日の12:49、ちょうどわたしたちが出かけた日でした。

モントリオールから見た2026年9月26日の中秋の満月
同じ月を家に帰ってから撮り直しました。走る車の中からの写真はうまく撮れませんでした

涼しい風に、やわらかな日差し。ビーチで過ごした午後は、まさにお月見のころらしい秋の天気でした。そしてわたしたちは、その満月の下を家に帰りました。

9月末、モントリオールの建物の上に沈む夕日
19時ごろ、モントリオールの近く。空と木が同じ色に

アクセス:モントリオールから、日本から

モントリオールからは高速15号線を北へ。わたしたちは約1時間半かかりました。

中央のピンがヴァル・モランのレイモンド湖のビーチ。モントリオールは下のほうです。
ピンがレイモンド湖のビーチ。駐車場は湖の左端にあり、木道を歩いて数分です。

日本から:飛行機、eTA、運転

  • 飛行機 成田からモントリオール・トルドー空港(YUL)へは、エア・カナダの直行便があります。所要時間は往路で約12時間です。
  • eTA 日本国籍の人が空路でカナダに入国するには、出発前に電子渡航認証(eTA)が必要です。カナダ政府の公式サイト(英語・フランス語)でオンライン申請でき、料金は7カナダドル。有効期間は最長5年(パスポートの有効期限まで)です。高い手数料をとる代行サイトもあるので、公式サイトから申請しましょう。
  • 時差 モントリオールは日本より13時間遅れています(夏時間の間。11月初めからは14時間)。
  • 運転 ケベック州では、旅行者は自分の国の免許で最長6か月運転できます。ただし日本の免許証は日本語なので、ケベック州の運転免許当局SAAQは国際運転免許証の携帯をすすめています。日本の免許証と国外運転免許証の両方を持っていきましょう。右側通行です。ローレンシャン高原を回るなら、空港でレンタカーを借りるのがいちばん便利です。色のきれいな場所で自由に止まれて、高速15号線を北上する道のりそのものが紅葉ドライブになります。
  • いつ行く? ローレンシャン高原は9月最終週か10月第1週、モントリオールは10月後半が目安です。

運転しないなら、モントリオール中心部発のガイド付き日帰りツアーもあります。ほぼ同じ道を通り、サン・ソヴールに立ち寄って、モン・トランブランで自由時間があります。ヴァル・モランには寄りません。

行く価値はある?

  • トランブランとヴァル・モランモン・トランブランはリゾートの村とゴンドラのある紅葉、ヴァル・モランは静かな湖のそばの紅葉です。モントリオールから車で1時間半、高速15号線を北上する道のりがそのまま紅葉ルートになります。モントリオールの紅葉を楽しむのに長いドライブ旅行はいりません。わたしたちには午後だけで十分でした。
  • いつローレンシャン高原は9月最終週〜10月第1週、モントリオールは10月第3〜4週(予想)。出発前にリアルタイムの紅葉マップを確認しましょう。
  • こんな人に人混みを避けて紅葉を見たい人、水遊びが好きな子どもがいる家族
  • 気になる点ビーチに日陰がほとんどありません。8月中旬にシーズンが終わると泳げません。
  • かかったお金駐車場10カナダドル、夕食46.99カナダドル、それにガソリン代
  • 次に来たら湖の近くの小さなブルワリー、ブラッスリー・アヤワン。話には出たものの、まだ寄れていません。

友だちに聞かれたら、静かに紅葉を見るにはいい場所で、そこまでのドライブも楽しみのひとつだよ、と答えると思います。

家に帰ってからも、あの日ビーチで妻が言ったひとことがずっと頭に残っていました。この旅をひとことで言うなら、この言葉です。

「ここに来られただけで、もう十分いいね」

出典

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